インプラント治療


1.治療の流れ


インプラント治療は自然治癒期間に時間を要するため、治療の開始から終了までだいたい5~8ヶ月かかります。人工物と人間の体が本来持っている治癒機能を融合させた治療法ですので、患者さんやドクターの都合で期間を短縮することは不可能です。 インプラント治療を受けられる方は、治療の流れをご理解いただき、スケジュール調整ができる余裕を持って臨まれることをお願いします。

1.コミュニケーション
2.術前診査
3.治療計画の提案と決定
4.治療内容と治療費の同意
5.インプラント手術
6.安静期間
7.2回目の手術(2回法のみ)
8.上部構造の作製
9.メンテナンス



1.コミュニケーション

インプラント治療は、まず患者さんとドクターとのコミュニケーションから始まります。患者さんにはまず、ご自身の症状とご希望をお伺いします。
  どこが不便で困っているか、どこをどのように回復したいのか、細かいことでも構いません、全てお話しください。
  また治療法についてよく理解することも納得のいく治療を受けるために大切です。分からないことがあったらなんでもお尋ねください。この診査によって症状を正確に把握し、患者さんに最適な治療法を説明するとともに治療方針を提案します。

2.術前診査

CT・レントゲン撮影   歯列全体・顎骨を撮影しインプラント体埋入部のチェックを行います。骨の量や質、残っている歯やその周囲の歯肉の状態、神経や血管のはしり方などをチェックします。
咬み合わせのチェック   歯型を取って模型を作り、歯列や咬み合わせのチェックを行います。インプラント治療を施す部位のスペースや歯列との調和、埋入の角度や深さなども検討します。最終的な上部構造の予想形態もこの模型上で事前チェックします。
全身の健康状態チェック   血圧をはじめさまざまな慢性疾患の有無などをお伺いします。既往症によっては主治医の先生の意見も参考にします。
手術方法の決定   インプラント治療には1回法と2回法があります。
  2回法は手術回数が多いものの感染のリスクが1回法より低く骨や歯肉の増生が行いやすいのが特長です。
  当クリニックでは患者さんの状態に合わせて1回法・2回法を使い分け最大の効果を引き出すよう努力しています。

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3.治療計画の提案と決定

患者さんのご希望と診査の結果を踏まえて、インプラント体を埋入する部位や数・インプラント体のサイズなどを計画します。これはあくまでも歯科医からの提案なので、不安な点、納得のいかない点などがある場合は率直な患者さんの意見をお聞かせください。
  治療計画をきちんと立てることで診療の内容と手順が決まり、全体の治療期間や手術時期などのスケジュールと治療費用の見積もりが出ます。治療計画は唯一絶対のものではありませんから、患者さんの健康状態、口腔内の状態、手術に対してのご希望、ご予算などを考慮して最終決定致します。患者さんとドクターがお互いに納得した上で治療内容を決めていくことが重要だと考えていますので、治療内容や治療費に対してのご希望はなんでもお聞かせ下さい。

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4.治療内容と治療費の同意

治療内容が決定し患者さんの同意が得られた時点で、書面による契約(同意書の記入)をお願いしています。
  患者さんとドクターの双方が治療について同じ理解をし、契約を交わすことで治療が始まります。同時にお渡しするメンテナンスについてのご案内にも必ず目を通していただきご理解のうえでご署名をお願いします。

5.インプラント手術

1回法の場合はインプラント体を埋め込む部分だけの歯肉を切除し、インプラント体を顎の骨に埋め込みます。埋め込んだインプラント体の上部は歯肉上に露出している状態です。
  2回法の場合の1回目の手術では、同様に歯肉の切開を行いインプラント体を埋め込み、インプラント体が見えないように歯肉で覆った上で縫合して終了となります。どちらの手術も時間は約1時間程度です。途中、確認のためのレントゲン撮影が数回あります。

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6.安静期間

手術の翌日に傷口のチェックと消毒にお越しいただきます。その後は1週間ごとに数回お越しいただきチェックを行います。2回法の場合も同様に手術翌日の消毒があります。
  手術後は細菌感染を防ぐための抗生物質や、消毒のためのうがい薬を処方いたします。また念のために痛み止めもお渡ししますので必要な場合はお飲みください。
  術後1週間から10日を目安として抜糸を行います。そのあとは患者さんの自然治癒力にまかせ、骨の回復とインプラント体の癒着を待ちます。下あごの場合は平均3ヶ月、上あごの場合はそれよりも長く4ヶ月~6ヶ月かかります。ただしこれは患者さんの骨密度(骨の硬さ)に大きく影響されます。この間も数回ご来院いただき、インプラント体のチェックと口腔内の清掃、噛み合わせの調整などを行います。

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7.2回目の手術(2回法のみ)

2回法の場合、インプラント体と骨との完全な結合を確認した後、再び歯肉を切開し、埋め込んだインプラント体の頭部に「アバットメント」という上部構造の土台となる部品を取り付けます。手術時間は45分~1時間程度です。

8.上部構造の作製

歯肉が落ち着いたら、口の中の型をとって正確な仮歯を作ります。精密な上部構造制作の元となる仮歯ですから、咬み合わせなどを慎重に調整します。
  その後1~2週間で上部構造が完成。これを取り付けて最終調整を行い、治療は終了です。

9.メンテナンス

インプラント治療は、手術をして歯が入れば完了というわけではありません。患者さんと私どもないき歯科クリニックは、その後の定期的なメンテナンスはもちろん、何か問題が発生した場合の相談相手としてとても長いお付き合いになります。

定期的なメンテナンスでは次のようなチェックを行います。

  
  • 歯に汚れがついていないか
  • 歯みがきが正しくできているか
  • 咬み合わせはうまくいっているか
  • 歯周病やインプラント周囲炎を起こしていないか、進行させていないか

特に咬み合わせの不具合は自分で防ぐことができないので、定期検査を必ず受診し チェックを受けて下さい。反対に汚れの付着やインプラント周囲炎は、日々のブラッシングである程度自分で防ぐことができます。術後にお話しする歯みがきの方法に従って、ご自身でもメインテナンスをお願いします。

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