矯正治療


2.ホールディングアーチ(保隙装置)


乳歯が残っているのに永久歯が内側に生えてきてしまった場合の対処方法

2枚歯

乳歯から永久歯への生え替わりがうまくいかず、上の画像のように乳歯が残っているのに内側から永久歯が生えてきてしまった場合は、まず乳歯を抜歯します。
  しかしこの段階ではすでに、永久歯がきれいに生え揃うスペースがないことがほとんどです。今後、他の乳歯が永久歯に生え替わるごとにスペースはどんどん狭くなりはみ出てしまう永久歯がでてきます。言ってみれば3人掛けのソファに5人がぎゅうぎゅうに座ろうとしているような状態になります。

乱ぐい歯

そのまま放置すると当然歯並びは崩れ、見た目もよくない「乱ぐい歯」になってしまいます。歯が重なり合ったり前後に複雑に生えるので、歯みがきもしづらくなり、むし歯になる確率が高くなります。またこの時点から矯正治療を始めると、むし歯でない歯を抜くことになったり、矯正期間も長くなるので費用もかさみます。

そういった危険性をなるべく低くするための処置が「ホールディングアーチ(保隙装置)」です。これは永久歯がきれいに生え揃うためのスペースを確保する処置ですが、行うにはいくつかの条件があります。

  • 他の部分に不正咬合がないことが第1条件です。
  • 下顎前歯の乳歯4本(BA|AB)がすべて永久歯に生え替わり、なおかつ下左右の
    6歳臼歯(第1大臼歯)が生えてきてから開始します。(おおよそ5~6歳頃)
  • すべての歯が永久歯に生え替わる時期までが治療期間です。(おおよそ12~13歳頃)

当クリニックでの「ホールディングアーチ」の治療費は64,800円~です。
これはあくまでも「永久歯のスペースを確保する処置」なので、今後矯正治療が必要なくなるというものではありません。矯正が必要になったときに、少しでも期間や費用が軽く済むようにするためのものです。不正咬合が発生した場合は一般の矯正治療に移行します。(移行した場合は一般矯正治療費よりホールディングアーチの費用を差し引いた額でお受けしますのでご安心下さい。)

現在通院中のお子さん、または以前通院されていたお子さんに
ホールディングアーチ治療がよく分かる小冊子を差し上げております。
受付にお声掛けいただくか、お電話にてご請求ください。


参考項目:「乳歯の横から永久歯が生えてきました」(こどもの歯相談室)

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