こんな症状ありませんか?ないき歯科クリニックの症例解説こんな症状ありませんか?


  舌痛症  舌が痛む :: 舌痛症

検査では何の異常も認められないのに、舌がやけどをしたような、あるいは歯にこすれるようなヒリヒリ・ピリピリした痛みが何ヶ月も続く「舌痛症」という病気があります。40~50歳代の女性に多いとされていますが、更年期との関連はないと考えられています。症状には波があり、起床直後や午前中は比較的落ち着いていますが、夕方や夜にひどく痛むことが多いようです。この痛みは食事中や会話中などはあまり支障がなく、何かに熱中している間は痛みを忘れる場合もあります。しかし、重症の場合は耐えがたい痛みになることもあります。「舌がん」を心配される患者さんも多いのですが、舌痛症が原因でがんになることはありません。

  約30年前から、この病気には抗うつ剤が効くことがわかっています。ところが従来の抗うつ剤は、鎮痛効果が優れているものの、「うつ病の薬」という誤解や、副作用として強い眠気や口の渇きなどが出やすいため、舌痛症の治療薬としてはあまり普及しませんでした。現在は副作用の少ない薬も出ており、舌痛症に対する有効率は約70%です。また、1つの薬が効かなくても他の薬が有効な場合もあります。薬の効果には個人差があり、すぐには効果が得られない場合もあります。

  舌痛症の原因は不明ですが、精神的な病気ではなく、口腔の感覚神経が混乱している状態、つまり痛まなくてもいいときに痛みの神経回路が勝手に痛みの信号を発している状態ではないかと考えられています。この余計な信号を制御するために抗うつ剤が必要なのです。この症状は睡眠不足や過労などで悪化しやすいので、規則正しい生活を心がけることも大切です。