みなさん年末には「年越しそば」を食べる、
という方も多いのではないでしょうか。
地域や家庭によって異なりますが
天ぷらやかき揚げ、きのこ、鴨肉など
さまざまな具材から好みのものを入れるのも楽しみのひとつ。
こういった食事を楽しむために欠かせないのが
様々な食材の「歯ごたえ」ですが
お口の中のどこで感じ取っているのかご存じでしょうか?
■歯ごたえを感じ取っているのは・・・
「歯」や「歯ぐき」ではありません。
実は私たちが「歯ごたえ」を感じ取っているのは
「歯根膜(しこんまく)」と呼ばれる薄い膜によるもの。
歯は「歯槽骨(しそうこつ)」と呼ばれる骨に支えられているのですが、
この骨と歯の根っこの間にある薄い膜が「歯根膜」です。
歯根膜はとても薄く、その厚さはたったの0.3mmしかありません。
■歯を守る重要な役割も!
歯根膜の役割は歯ごたえを感じ取るだけではありません。
歯根膜はクッションの役割も果たしています。
皆さんは何気なく毎日の食事をしているかと思いますが、
この時にはとても強い力が歯や骨にかかっています。
しかし歯根膜がこの強い力を吸収・分散してくれることで、
歯や骨を衝撃から守ってくれているのです。
■歯根膜を守るために・・・
このように重要な役目を担っている歯根膜ですが、
歯が抜けると一緒に取れてしまいます。
つまり歯を失って入れ歯やブリッジになってしまうと、
見た目や噛みやすさの変化だけでなく、
食感も感じることができなくなってしまうのです。
いつまでもおいしく食事をするためには、
ご自身の歯を1本でも多く残すことが不可欠です。
日頃の歯みがきや歯科医院での定期的なメインテナンスで、
大切な歯を今年も大事にしていきましょう。