予防歯科

命に関わる誤嚥(ごえん)性肺炎のおはなし

「肺炎」はがん、心臓病、脳卒中などに次いで、
日本人の死因の中で上位にいる疾患です。
食事の際に、食べ物や飲み物が誤って食道ではなく
気管に入ってしまうことを「誤嚥(ごえん)」といいます。
通常、咳などの「むせる」反応で異物は排出されますが、
この反射機能が低下すると、
口の中の細菌が唾液などと共に肺へ侵入し、
誤嚥性肺炎を引き起こします。
特に高齢者は、加齢や病気の影響で
飲み込む力や咳をする力が弱まるため、
誤嚥しやすい状態にあり、
誤嚥性肺炎のリスクが高まります。

■ 高まる誤嚥性肺炎の脅威

誤嚥性肺炎は、高齢者の死因として近年増加傾向にあります。
厚生労働省のデータによると、2005年以降、
肺炎で亡くなる人の約95%が65歳以上であり、
その中でも誤嚥性肺炎が大きな割合を占めています。
2014年のデータでは、
肺炎による死亡率全体が減少している一方で、
高齢者の肺炎死亡率が41.8%
高い水準にあることが示されており、
その脅威は無視できません。

■ 口腔ケアで誤嚥性肺炎は予防できる!

誤嚥性肺炎を予防するためには、
お口の中にいる細菌の数を
可能な限り減らすことが効果的です。
・毎日の歯みがき
奥歯や歯の間、舌まで丁寧にブラッシングして
食べかすを除去し、清潔を保ちましょう。
・嚥下体操
飲み込みの機能を維持・向上させるため
「嚥下体操」「パタカラ体操」などの
リハビリテーションを行いましょう。
毎日のセルフケアに加え
歯科医院での定期的なプロのケアを受け、
健康寿命を延ばしましょう。

関連記事