一般歯科

初期むし歯

むし歯は黒いとは限らない!

むし歯の初期の段階では、歯の表面のカルシウムなどが溶け出し(脱灰・だっかい)、白く濁ったようになります。
特に小中学生で歯ぐきに近い部分や奥歯のかみ合わせに見られます。
むし歯というと「黒い」「穴が開いている」「痛い」というイメージがありますが、この初期の段階では黒くなく、
穴も開いていないうえ、痛くもありません。触ってみてもデコボコはなく、健康な歯と同じようにツルツルしています。
しかし、この初期むし歯が進行すると穴が開いた状態になっていきます。

初期むし歯初期むし歯

 

 

 

 

初期むし歯の進行はプロの目でないとなかなか見分けがつきません。
初期むし歯に特有の表面の白濁は、プラーク(歯垢)がその上に付着していると見えませんし、
唾液に濡れていると光の反射のせいではっきり分かりません。そのため歯科クリニックでの精査が必要です。

しかし初期むし歯を早期に発見して対処できれば、溶け出したカルシウムなどがまたくっつき(再石灰化)、
見かけが元通りに戻る可能性があります。
この時にカギを握るのが「フッ素」です。フッ素には再石灰化のスピードを促進する働きがあります。
定期的な検診で早期発見し、クリニックでの高濃度のフッ素塗布で治療しましょう。

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