入れ歯・インプラント

「保険の入れ歯」と「自費の入れ歯」 何が違うの?

「保険の入れ歯」と「自費の入れ歯」は何が違うのか

自費の入れ歯が高価なのは「材質の差」と思われがちですが、実は違います。
入れ歯を作る過程で、患者さんの個々のお口に合わせてじっくり作製できる「時間」、
つまり「制作に掛けられる時間」がお口に合った高品質な入れ歯を作る条件だと私は思っています。

保険の入れ歯は制作工程が限られる

保険の入れ歯は「型取り→対合の歯の型取り→試適→完成」とざっくり4つの工程で作られます。
小さな入れ歯の場合は「型取り→対合の歯の型取り」を同日にすることも可能で、
「試適」も省略が可能なので、完成までの日にちを短くすることだけを考えれば最短2回の来院で出来上がります。
制作工程が保険のルールで決められているため、逆に言うとこれ以上時間を掛けて作ることができません。
保険で安価に診療を進める以上、工程が限られるのは仕方ないことです。

入れ歯の型取りも、治療いすに座ってじっとした状態で採取しますが、
本来これでは不十分なのです。
ご自宅に帰れば食事をしたり、会話をしたり、寝ている間には食いしばりをするかもしれません。
つまり、お口の中は常に動くのです。
こうした生活実態を入れ歯の形に反映させない限り、
“静止状態を前提としたフィット感”しかつくり出せないですよね。

自費の入れ歯は制作過程に生活実態を取り入れる

ないき歯科では自費の大きな入れ歯の場合、
「仮の入れ歯」で生活していただきながら、都度、不具合やガタツキなどをチェックしていき、
フィット感の良い、精度の高い入れ歯に近づけていきます。
このような型取りを兼ねた入れ歯のことを「治療用義歯」と呼んでいます。
歯数の多い入れ歯を、患者さんの個々のお口に合わせた良い入れ歯に仕上げるための
とても重要な工程だと考えます。

このような生活実態を反映させている機能する入れ歯」は長持ちします
10年以上使い続けている患者さんもたくさんいらっしゃいます。
対する保険の入れ歯の寿命は、一般的に3年といったところでしょうか。
そうなると気になるのは費用の問題だと思いますが、
当クリニックの自費の部分床義歯は121,000円(税込)より、
総義歯の場合は330,000円(税込)より、となっています。
これは歯数と素材によっても変わりますので詳しくはスタッフまでお尋ねください。

食べやすさや滑舌、入れ歯から感じるストレスなど、比較軸は多彩です。
「持ちと費用」だけに着目せず総合的に判断していただき、ぜひ納得のいく快適な入れ歯で生活の質を向上させてください。
入れ歯についてはこちらのページでも解説しています。

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