食事をするとき何気なく、大きくお口を開けた瞬間、
カクンッ!と、あごの付け根辺りから妙な音がしたことはありませんか?
これは「顎関節症(がくかんせつしょう)」の疑いとなる症状のひとつなのですが、
珍しいことではありません。
というのも、実は日本人の多くが顎関節症の経験がある、とされているからです。
「2人に1人」が顎関節症?
「顎関節症」とは、あごの関節や筋肉の異常により、
・あごが痛い
・口が開きにくい
・あごを動かすと音がする・・・
と言った症状が出る病気です。
症状の程度に差はありますが、なんと日本人のおよそ2人に1人が
こうした「あごの異常」を感じているという調査報告もあります。
原因はさまざま
顎関節症の原因はさまざまですが、多くは
「関節円板(かんせつえんばん)」という組織が
ズレてしまうことで起こります。
関節円板とは、お口を開けたときに骨と骨がぶつからないよう、
クッションとなる役割を果たす組織です。
しかし、あごの関節に継続的な負荷がかかっていたり、
過度な力が加わったりした際に、関節円板がズレて顎関節症を発症してしまうことがあるのです。
他にも、咀しゃく筋や靱帯などに生じた異常など、
いくつかの要因が重なることで発症すると言われています。
どうやって治療するの?
あごへの負担を軽減するために
・専用のマウスピースを使用する
・悪い癖や習慣を改善する
など、セルフケアを中心とした治療を行います。
また、その原因によっては、あごの筋肉を緩めるために
ボトックス注射をすることもあります。
顎関節症は命に関わるような恐ろしい病気ではなく、
自然と改善することもあります。
しかし放置しているうちに激しく痛むようになったり
口がほとんど開かなくなったりと、生活に支障をきたすほど
悪化してしまうケースもあるため油断は禁物です。
もし
「あごが痛い」
「口が開きにくい」
「あごの関節がカクンとする」
等の症状が続くようでしたらお早めにご相談ください。